WEショップは閉店したが・・・市民の力を信じて

WE21ジャパンいそごの解散総会が、3月15日に開催されました。WE21ジャパンは、イギリスのオックスファムをモデルとして、リユース・リサイクル事業による収益でアジアの人々への支援や交流を行うNPOとして発足しました。衣類や雑貨を寄付していただき、それを販売することで、環境破壊や貧困、人権などの問題に向き合う活動が市民の共感を呼び、一時期には神奈川県内に40店舗が広がりました。磯子区では1999年に磯子店を開店、その後、洋光台にも店舗を持ちました。しかし、運営を担うメンバーの高齢化が進み、世代交代できないことが課題で、近年は各地で閉店が相次いでいます。夫婦共働きが当たり前で、女性も家計を支える重要な役割を担っていることが多く、WEショップの運営を担うボランタリーな働き方には、理念に共感はできても仕事としては困難ということでしょう。2024年には磯子店が閉店、2026年2月末には洋光台店も閉店することになりました。閉店の知らせを聞いて大勢の人が来店し、提供品はほとんど売りつくしたそうです。

解散総会では26年間の活動を振り返り、スタディツアーで訪問したフィリピンやアフガニスタンでの体験を聞きました。また、集まった16人のメンバーは各々が、今後の自分の活動や興味について語りました。図書館に通って好きな本を読み続ける。家事代行業に登録して掃除や雑用など短時間の仕事をしている、依頼者は高齢者だけでなく若い人もいる、働き手として80才で登録している人もいる。生協の役員で忙しくしている。子ども食堂の手伝いを始めた、被爆者が描く絵画展は今年も開催したいと思っている。WEショップで販売していたフェアトレード品のアフガニスタンのナッツのネット販売を始めた。戦争の加害責任を問うパネル展を開催する。等々

WE21ジャパンいそごの活動を支え続けてきた人たちのパワーは、これからも地域の中で着実に市民力を発揮していくと感じました。世界では国際法を無視した武力攻撃が公然と行われ、まるで帝国主義の時代のような状況です。国内でも外国ルーツの人たちを排除するような主張が広がっています。今こそ、人と人とのつながりを大切にして、人権や環境を中心に据えた「人間の安全保障」が重要です。政治の一番の失敗は戦争です。WEショップに集った人たちの想いや力を信じて、これからも反戦・平和や人権、環境問題などの活動につなげていければと思いました。